2014年9月22日月曜日

iPhone 6 Plusこそが真のダイナブック?

iPhone 6 Plusこそが真のダイナブック?
2014年09月22日
TEXT:小川 浩(シリアルアントレプレナー)

みなさんはすでにiPhone 6/6 Plusを入手されただろうか? 鳴り物入りで発売されたiPhoneの最新機種は、予想に反してより画面の大きい6 Plusが売れているらしい。僕はまだ手元にはないが、iPhone 6 Plusの実機を触る機会を得たので、おおよその使用感をつかむことができた。

感想としては、iPhoneにしてもAndroidにしても、これ以上大きくすることはほぼ難しかろう、ということだ。けっして手が小さくもない僕でも、iPhone 6 Plusを片手で操作するのは至難の業だったし、携帯できる範疇のギリギリの大きさだと思う。

これは、iPhone6 Plusはもちろんだが、iPhone 6も含めてスマートフォンは「携帯できるギリギリの大きさのPC」としての進化を遂げた結果といえよう。アラン・ケイが提唱したダイナブック構想は「GUIを搭載したA4サイズ程度の片手で持てるような小型のコンピュータで、子供に与えても問題ない低価格なものである。同時に、文字のほか映像、音声も扱うことができ、それを用いる人間の思考能力を高める存在」(http://ja.wikipedia.org/wiki/ダイナブック)だが、MacBook Airのような超軽量のノートPCではなく、大画面化したスマートフォンこそが、真のダイナブックであるといえるのではないだろうか。

そう考えると、片手での操作は電話機として対話をするときだけで十分で、あとの操作は両手を使うという利用スタイルがメインになっていくのかもしれない。スマートフォンはもはや携帯電話ではなく「通話できるPC」なのだ。

僕自身は、現状のiPhone 5sでさえ、テキスティング(おもに携帯電話などに備わるSMSなどを利用してテキストメッセージのやりとりを行うこと。あるいは、特にテキストメッセージの作成・送信をすること)には両手を使ってフリック操作をしていることに、いまさらながら気づく。

iPhone 6 Plusでは、横にしてタイプすることを想定したキーボードが用意されている。また、iOS 8に最適化されたアプリは横にして使うときにUIが変わる。これからのスマートフォンは、もち方の縦・横関係なく、両手の指で操作することが主流になっていく。

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