2014年9月21日日曜日

スマホ料金 利用形態別で分かれる新旧プランの得するタイプ

 これまで高止まりしていたスマートフォンの料金に、価格破壊が起きている。スマートフォンの通話料が半額以下になる「格安通話アプリ」に注目が集まったが、これに携帯電話事業者が真っ向勝負を挑んできたのだ。4月にNTTドコモが月額2700円で話し放題の完全定額プランを発表すると、auやソフトバンクモバイルも追随、今やキャリアの通話も「話し放題」が定番の時代を迎えた。

 しかし、すべてのユーザーがこの新料金プランで有利になるわけではないので、プラン選びは慎重に検討する必要がある。

 各社の新プランを見ると、定額通話を含めた基本料金は2700円と横並びで、セットで契約する必要があるデータ通信プランに差が出る形になっている。

 旧プランの通信量は月に7GBが標準で、この量は一般的なユーザーには使い切れず、ムダになるケースも多かった。新プランではより少ない通信量で値段を抑えたプランも用意され、ムダの少ない料金を選べるようになった。

 NTTドコモは10GB以上のプランは家族間シェアが前提(1台500円の追加料金)だが、auは容量が小刻みに設定され、単身でも使いやすいプランだ。ソフトバンクモバイルは、余ったデータ量を翌月に繰り越すことが可能になる(5GB以上のプランのみ)。

 一方で、通話に関しては多くても少なくても一律2700円になるので、通話が少ない人はこちらでムダが出てしまう。結局は、通話とデータ通信をどれだけ利用するかが判断のポイントとなるので、過去の利用明細を見たり、キャリアに問い合わせるなどして、自分の正確な利用量を把握する必要がある。

 たとえばauとソフトバンクの場合、データ通信が2GB以内で収まる人なら通話し放題でも旧プランより安くなるが、5GB以上だと1000円以上高くなってしまう。その差額以上に通話するならおトクだが、そうでない人には不利だ。

 大雑把にいえば、通話量が多く、通話品質も重視するビジネス利用であれば新プランがいいだろう。一方、ウェブサイトや動画の閲覧、メールやメッセージアプリの利用が主で通話は少ない人なら、新プランは実質的な値上げとなるので旧プランを継続するのが有利になる。

 この場合でも、通話は格安通話アプリを利用することで、通話料を半額以下に抑えることが可能だ。たとえば楽天でんわなら半額、LINE電話なら6分の1以下にできる。ただ、これらのアプリの場合、通話品質がキャリアの回線に劣ると感じるユーザーも多い。

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