2014年9月21日日曜日

低価格で良質のスマートフォン「Android One」がインドで販売

格安Androidを展開し始めたグーグル

アップルの高額スマートフォン、iPhone 6の予約数が過去最多を更新している中、Androidは、新興市場をターゲットにした安価な携帯電話に勝負を賭けている。

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グーグルは、9月15日にインドでイベントを開催し、低価格スマートフォン「Android One」の販売開始を発表した。6月のGoogle I/O開発者会議で開発計画を明らかにした同社は、低コストのモバイル・プロセッサで知られる台湾のチップセット・メーカー、MediaTekと共同で開発に取り組んでいた。

チップも準備万端!

Android部門チーフのサンダー・ピチャイは、以前BBCに「私たちが目指したゴールは、接続性に優れた、ハイクオリティで低価格なスマートフォンを世界に発信することでした」と述べている。

また、OEMメーカーが、生産工程を簡略化し、低コストで製造できるように、GPU、メモリ容量、バッテリーの種類、カメラやCPUといった所定のハードウェア・オプションをセット化する予定だとも述べていた。

そのオプションとは、MediaTek製MT6582 Mobile System-on-Chip(Mobile SoC)の搭載だ。Micromax、KarbonnやSpiceといったグーグルの提携先であるインド゙のスマートフォン・メーカーにこのプロセッサを提供することにより、低価格スマートフォンの販売が実現するのだという。

この台湾製のSoC(ひとつの半導体チップ上に必要とされる一連の機能を実装するためこう呼ばれる)は、クアッドARM Cortex A7プロセッサをベースとしている。このプロセッサは、高パフォーマンスを実現する最先端CPUとは決して言えないが、低価格スマートフォンとしては十分な機能を果たすと思われる。

しかし、チップが使えなくなると・・・

残念なことに、今夏、MediaTek製SoCを搭載した一部のスマートフォンにリモート攻撃に利用される恐れのある脆弱性が見つかるという悪いニュースが流れた。

中国などでは、MediaTek製チップが一般的に使用されており、中国のハイテクサイトGizChina6月に報じた内容によると、「=」(半角イコール)だけが記載されたSMSを受信すると、勝手に再起動されてしまうというのだ。

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