2014年8月21日木曜日

萌えもチャットも要らぬわ。ガチのオンライン麻雀「Maru-Jan」に待望のiPad版

PC向けオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」の開発・運営で知られるシグナルトーク。先日上梓された電子書籍「起業すると月曜日が楽しくなる! 『好き』で会社を作る」では、代表の栢孝文氏によるベンチャー企業向け経営術が共有されました。これに続くように「Maru-Jan」で初のモバイル対応となる「Maru-Jan for iPad」がリリースされたので、本稿ではゲームを通して同社の戦略について読み解いていきます。

2004年にサービスが開始されたPC版はゲーム業界にとって、ちょっとした衝撃でした。大手ゲーム会社から独立したベンチャー企業が、投資によって開発資金を調達した点もさることながら、ゲームのビジネスモデルが1プレイいくらの「ゲーセン方式」だったからです。麻雀好きによせていえば「雀荘で場代を支払う感覚」でしょうか。

プレイヤーはゲームソフトを無料でダウンロードしてPCにインストールし、インターネットに接続してログイン後、プレイごとに規定のポイントをベット(東風戦=80ポイント、東風戦=150ポイントなど)。優勝するとポイントが返金され、2位以下はそのまま徴収されるシステムです。初回登録時には一定ポイントが支給されますが、継続して遊ぶためにはポイントの購入が必須となります。

しかもゲームの内容はシンプルかつスパルタン。オンライン対戦に特化しており、インターネット接続が必須で、シングルプレイの要素はなし。いちおう掲示板はあるものの、アバターやチャットなどのコミュニケーション要素もありません。キャラクターをはじめとした「萌え」要素も皆無です。課金項目は前述のポイントに集中しており、他に有料アイテムなどもありません。

一方で忙しい時にワンボタンでコンピュータが「代打ち」してくれたり、成績によって昇段していき、同じくらいのレベルの打ち手と卓をかこめたり、さまざまなイベントが週替わりで行われたりと、オンライン麻雀をガッツリ楽しむ要素は充実しています。そして何よりグラフィックやサウンドなどが非常にリアルで、実際の全自動卓を囲んで、麻雀牌を触っている感覚が良く伝わってきます。

実際、開発には全自動卓2台を購入し、牌の混ざり具合の偏りまで再現されたほど。詳細は公式サイトに詳しいので省きますが、全自動麻雀って配牌にゆらぎがあるんですね〜、しらんかった! つまり「麻雀好きがどっぷり浸れる空間」が演出されているんです。

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