2014年8月27日水曜日

過激な表現を含むゲームの売り方がこれから新しくなるかもしれない

■バイオハザードの生みの親・三上真司氏の最新作「サイコブレイク」が注目を集めているワケ

 ゲームにレーティングというものがあるのをご存知でしょうか? ゲームのパッケージに、AとかBとか、アルファベットが書いてあるのを見たことはありませんか? 日本で発売されるコンシューマーゲームは、その内容によって対象年齢が決められ、パッケージ等に表示することを業界団体が義務づけています。

 その中でも、CERO「D」とCERO「Z」というのがとても重要で、「D」は17歳以上対象、「Z」は18歳以上のみ対象となり、この1歳の差でさまざまな制限が課せられます。過激な表現のあるゲームは、「D」になるのか「Z」になるのかで、売り方や販売本数に大きな差が出ます。

 そんな中、非常にユニークな方法で売ろうとしているゲームがあります。バイオハザードの生みの親である三上真司氏率いるTango Gameworksが開発を担当し、「The Elder Scrolls」シリーズや「Fallout」で海外ゲームファンに有名なベセスダ・ソフトワークスから発売される、ホラーゲーム「サイコブレイク」です。

 さて、このゲームですが、ホラーゲームということでかなり過激な表現もありそうなのですが、CEROレーティングは「D」となっています。しかし、予約をするとついてくる特典のダウンロードコンテンツによって「Z」相当の表現のゲームが楽しめるというのです。

 なんでそんなややこしい売り方をしているのでしょうか。そもそもゲームのレーティングというのがどういうものなのかというところからお話ししていきたいと思います。

■ゲームのレーティング制度「CERO」ってなに?

 まず、CEROというレーティングについて説明しておきたいと思います。日本で発売されるコンシューマーゲームというのは、全てのゲームに対象年齢があるんですね。それを決めているのが、CERO(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)なのです。

 CEROレーティングには5段階ありまして、全年齢対象のCERO「A」、12歳以上対象のCERO「B」、15歳以上対象のCERO「C」、17歳以上対象のCERO「D」、18歳以上のみ対象のCERO「Z」。「Z」だけが特殊で、18歳以上にしか売ってはいけないことになっています。

 パッケージ表面左下と背表紙にはアルファベットでレーティングが、そしてパッケージ裏面にはそのレーティングの根拠はなんであるかが、恋愛、セクシャル、暴力、恐怖、飲酒・喫煙、ギャンブル、犯罪、麻薬等薬物、言葉・その他の9つのカテゴリのアイコンで表示することになっています。

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