2014年7月31日木曜日

子供の水難事故を防ぐセンサつきバンド iSwimband 発売。BluetoothでiPhoneに警告

米国の Aquatic Safety Concepts 社が、子供やペットの水難事故を防ぐセンサー iSwimband を発売しました。

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iSwimband は、ヘッドバンドやリストバンドなどに身に着ける水没センサ。Bluetooth LE で iPhone など iOSデバイスの専用アプリと連携し、一定時間水没したとき、または無線接続が途切れた際に音と画面で保護者に警告します。

メーカー Aquatic Safety Concepts (ASC) は、プールや水泳場などの商業施設向けに同様のセンサとソリューションを販売してきた企業。個人向けに iOS と連携する iSwimband は今年1月の CES 2014 で発表していました。

iOS 7用の専用アプリでは、警告までの水没時間を設定可能。専門家が設定したという年齢ごとのプリセットがあるほか、泳げない人やペットなどに持たせる場合は、水没した時点で警報を発するようにも設定できます。ひとつの iOS デバイスで8つまでのセンサを同時に監視可能。

センサーの有効範囲は約30m / 100フィート。2.4GHz帯の Bluetooth Low Energy で接続します。iOS機器とセンサーのあいだに壁など障害があった場合は範囲が狭くなりますが、メーカーが警告するように、そもそも「見通しがなく人間が目視で監視できない場所で泳がせてはいけません」。

あらゆるセーフティ系の技術で問題となるのは、利用者が機械に任せて油断してしまい却って危険にさらしてしまうことですが、iSwimband についてもメーカーは「iSwimband は人間の監視の代わりではありません。目の届かないところでは絶対に泳がせないように」と警告し、保護者が注意を払うことを前提に万が一の事態を防ぐシートベルトに例えています。

また水没が続いたときに初めてシグナルを発するのではなく、常に一定間隔で接続を保つ仕組み。当然といえば当然ながら、着用者が無線の圏内から離れたりセンサのバッテリーが切れても警告するよう安全側に倒してあります。

センサのバッテリーは交換不可の使い切り。駆動時間は「アクティブな監視で数百時間、少なくとも1年以上」とされています。

iSwimband の価格は99ドル+送料。セットにはセンサひとつ、ヘッドバンドとリストバンドひとつを同梱します。水際での使用には iOS デバイスが防水でないことが問題になりそうな気もしますが、保護者は水に入らず監視する理由にはなるかもしれません。Android と Windows Phone 対応アプリは近日中に公開予定。

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