2014年7月25日金曜日

Hulu、Netflixに続いてAmazonもドラマ制作に本腰、フィリップ・K・ディックの小説『高い城の男』をドラマ化

 これまで、ドラマや映画を配信するだけだったビデオストリーミングサービスが、次々とオリジナルの番組制作に力を入れている。Amazonもその動きを本格化しているようだ。

 映画やドラマの配信サービスを提供しているHuluは2011年、有名人の1日を追うオリジナルのドキュメンタリー番組「A Day in the Life」を発表。翌2012年には、政治キャンペーンの世界を描いたオリジナルのドラマシリーズ「Battleground」を公開した。

 ビデオレンタルサービスからネット配信サービスへと移行したNetflixは、人気俳優ケヴィン・スペイシーが出演したドラマシリーズ「House of Cards」で、2013年、テレビ界の権威ある「エミー賞」を受賞。一度もテレビで放映されない番組が受賞したのは初めてで、動画ストリーミングサービス事業者の快挙と話題になった。Netflixは番組制作に、同社サービスを利用する膨大なユーザーデータを活用していることでも知られている。

 そして、ハリウッドの情報サイトDeadline.comが7月24日、Amazonのオリジナル番組制作のニュースを伝えた。Amazonは、1962年のフィリップ・K・ディックの小説『高い城の男』をベースにしたドラマのパイロット版を準備しているという。日本とドイツが米国を占領するという設定で進行するこの物語は、「Xファイル」の脚本家、「Heros」の監督らが手掛けるのではないかと噂されている。

 Amazonはオリジナル番組制作のための「Amazon Studios」というサイトを立ち上げ、クリエイターが番組企画や脚本を提案し、制作したパイロット版をユーザーに公開し、その反応をもとに制作を決める仕組みを運営。今回の企画もそのサイトに追加される予定だ。 

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