2014年7月25日金曜日

「Chromebook」は学生向けPCにぴったり?

 7月14日に行った発表会で、グーグルは「Chrome OS」を搭載するノートPC「Chromebook」を日本国内の法人や教育機関向けに提供することを発表しました。日本エイサー、エイスース(ASUSTeK Computer)、デル、日本HP、東芝の5社が発売しますが、5社の中で最も早く「Chromebook C720」を発売した日本エイサーが7月23日に発表会を行いました。

●「Chromebook」は教育、ビジネスの現場で受け入れられるか?

 Chromebookは、ユーザーが複数の端末からオフィスや学校以外の場所でインターネットにアクセスして仕事や学習をしていることを受け、シンプルかつ安全にPCを利用できるマシンとして開発されたもの。"シンプル"な操作感、"スピード"感のある動作、そして強固な"セキュリティ"という3つの「S」を特徴としています。

 会場で実機を触ってみましたが、電源ボタンを押してから7秒で起動するスピード感や、Androidタブレットを扱っているかのようなシンプルな操作感がありました。Googleアカウントを入力すればすぐに、GメールやGoogleドライブといったアプリを使えるのも魅力です。

 ビジネス向けのマシンとして、ビジネス文書が扱えるかという点も重要ですが、対応アプリをインストールすれば、Microsoft Officeで作成したファイルも閲覧や編集ができます。また、Chromeリモートデスクトップを使えば、Chromebook上からWindows 8搭載PCの遠隔操作も可能です。「仮想化環境を整えるには今まで高いマシンが必要でしたが、Chromebookならば安価に導入できる。ビジネス用途はこの機能がカギになります」(日本エイサー プロダクトマネージャー西山氏)

 Chromebook C720は、すでに10の教育機関で導入されており、中でも東京都港区にある「広尾学園高等学校」では、高校1年生の1クラス全員(35人)に導入したとのこと。レポートをGoogle Appsを使ってオンラインで提出したり、数学の授業では、Web動画を使った反転授業(生徒に事前に予習を行わせる授業スタイル)を行うなど、教員だけではなく、生徒も積極的に活用しているといいます。

 導入にあたって、Chromebookを各生徒に購入してもらう形を採ったということで、親などから反発がなかったのか聞いてみると、「これが意外とすんなり通ったんです。

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