2014年6月21日土曜日

ツイッターは完全に「ウェブのビジュアル化」に乗り遅れている

アニメーションGIFのサポートは、小さすぎ、遅すぎた。

ツイッターが発明されて8年が経ち、今ようやくアニメーションGIFが利用可能になった。だが、この対応は遅すぎる。そしてこれは、ツイッターが世間の最近のウェブの利用法に対応するのがいかに遅いかを示している。

繰り返し再生されるビデオクリップ表示用の画像形式であるアニメーションGIFは、UsenetやAmerica Onlineの時代から我々の周りに存在していた。そのシンプルでどこか哀愁漂うビデオ効果が再び注目を浴びるまで、アニメーションGIFは、ほぼ10年間、時代遅れで廃れた存在だった。だが、読み込みが速く作成が容易なこともあって、それらは次第にまたインターネットで人気となった。

アニメーションGIFは、去年からPinterestでも埋め込んで共有することができる。TumblrとRedditではもっと前から利用可能だ。主要なソーシャル・ネットワークの中でも、ツイッターはこの機能をかなり遅くサポートしたことになる。

最終的に対応してくれたツイッターには感謝したい。しかし、GIFのサポートを追加するのにこれほど時間がかかったという事実は、ツイッターの抱えるより大きな問題の兆候だといえるだろう。

なぜビジュアル化が大事なのか

あなたがこれを安っぽいと見ようが素晴らしいと見ようが、アニメーションGIFは、ユーザがウェブ上でブラウズし作成できるビジュアル表現の1つの立派な手段だ。

人々はテキストに飽きてしまっている。ネットワークの高速化によって、我々のデバイスはかつての単純なアプリケーション起動と同じぐらいのスピードで画像を読み込むことができるようになった。洞窟絵画の時代から、人間は常に視覚的なものを創ってきた。要求される情報伝達の時間がより短くなり、インターネットのスピードがより速くなるにつれて、我々がテキストと画像のどちらを好むかは明らかなのだ。

今やウェブのビジュアル化の時代で、これは恐らくインターネットで最も急成長している分野だ。もはや無視することができないイメージ共有プラットフォームPinterestは、企業価値を50億ドルと評価されている。GIFのパイオニアのTumblrも、若いユーザーの市場を掴み、ヤフーほどの大企業しか買収できないほどの存在となった。

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ツイッターも恐らく知っているだろうが、若い人たちは以前ほどソーシャル・ネットワークを利用していない。

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