2014年6月24日火曜日

電子部品でカルテルか=メーカー8社前後立ち入り―米当局も調査・公取委

 パソコンなどで使われる電子部品「コンデンサー」の販売をめぐり価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会は24日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで、日本ケミコン(東証1部、東京都)や日立化成(同)などメーカー8社前後を立ち入り検査した。

 他に立ち入りを受けたのは、パナソニック(東証1部、大阪府)、ニチコン(東証1部、京都市)、NECグループのNECトーキン(仙台市)など。パナソニックについては、子会社の三洋電機(大阪府)が違反に関わったとみられる。

 関係者によると、各社は遅くとも数年前から、「アルミ電解コンデンサー」や「タンタルコンデンサー」などの価格を話し合い、値上げ幅や時期などで合意した疑いが持たれている。携帯電話などに使われる、より小型の「セラミックコンデンサー」はカルテルの対象になっていないという。

 コンデンサーのカルテル疑惑をめぐっては、米国や中国などの当局が今年、各国での販売分について、8社のうち一部の調査を開始したもようだ。今回の違反に関しては、一部の社が刑罰の減免などを目的として、日本の公取委など各国に自主申告した可能性があるという。 

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