2014年6月24日火曜日

アナログとデジタルの境を曖昧にする描き心地、Adobe初のスタイラスペン「Adobe Ink」

 Photo Shop、Illustratorで有名なAdobe社が初のハードウェアである「Adobe Ink」と「Adobe Slide」を発表しました。
 長きに渡り、デジタルグラフィック業界を支えてきたAdobeが放つデバイスは一体どんなモノなのでしょうか。
 同じく発表されたばかりのAdobe製アプリ「Adobe Sketch」と「Adobe Line」と共に、発表会で体験してきましたのでレポートします!

■デジタルなのにアナログのような描き心地「Adobe Ink」
 iPad用スタイラスペン「Adobe Ink」は鉛筆のような3面構造で非常に持ちやすいのが特徴。
 通常の円形状のものより手にフィットします。また質量も20.3gと軽く、長時間持っていても疲れにくそうな印象を受けました。

 スケッチ用の無料アプリ「Adobe Sketch」でお絵かきしてみると、ペンの入りと抜きなどがデジタルであることを忘れるくらいに正確に再現できます。

 一番のポイントはピクセルポイントテクノロジーにより実現した、3.18ミリという極細のペン先。
 これまでのiPadのスタイラスペンは太めのものが多く、認識されにくいという問題がありましたがAdobe Inkはその問題点を難なくクリアしています。

 スケッチ用の無料アプリ「Adobe Sketch」でお絵かきしてみると、ペンの入りと抜きなどがデジタルであることを忘れるくらいに正確に再現できます。
 微妙な力加減にもしっかり応えてくれるので、鉛筆の繊細な濃淡も本物の紙に描いているよう。
 ペン先もただ細いだけでなく、アナログペンのような堅さがあるのでブレずに気持ちよく線が描けました。

 「Adobe Sketch」では色や線の重なり具合も実際に紙に描いたように再現できるため、iPad上でほぼパーフェクトに近いアナログ描写が可能です。
 「Adobe Sketch」自体がペイントアプリとして素晴らしい性能を持っており、指でも描画が可能なのですがやはりAdobe Inkを併用することでその威力が発揮できます。

■正確な線が描写できるデジタル定規「Adobe Slide」
 一方こちらは目新しいカテゴリのデジタル定規。
 iPadの画面上に置くとガイドラインが表示され、Adobe Inkでなぞると正確な線が簡単に引けます。
 本体にあるボタンを押すと直線定規以外に円形や四角、マンガでよく使われる雲型定規に切り替えが可能。

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