2014年5月27日火曜日

ドコモ・KDDI・ソフトバンクがWi-Fiスポット無料開放へ、災害時や外国人観光客向けを想定


事業者各社がWi-Fiスポットの開放に乗り出すことを先日BUZZAP!でお伝えしましたが、その詳細が明らかになりました。世界有数の敷設数を誇る日本ですが、いよいよ会社の壁を越えて活用されることになります。

本日行われた「無線LANビジネス推進連絡会」の発表。


登壇者は総務省 総合通信基盤局 データ通信課長 河内 達哉氏


無線LANビジネス推進連絡会 会長 小林 忠男氏(NTTブロードバンドプラットフォーム株式会社 代表取締役社長)


無線LANビジネス推進連絡会 運用構築委員会委員長 大内 良久氏(KDDI株式会社 Wi-Fi事業推進室 室長)


無線LANネットワーク構築について、業界を横断する取り組みを実施するのが無線LANビジネス推進連絡会です。





国内の事業者(NTTBP・NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)が敷設しているWi-Fiスポット(重複無し)は3年間で70倍の90万ヶ所。これにホテルなどの無線LANを足すと100万ヶ所程度になります。


利用者数も急増。スマホユーザーの4人に1人が使えます。






無料開放の条件は「通信ネットワークが広範囲に被害を受け、携帯電話やスマートフォンが利用できない状態が長時間継続する恐れがある場合」で、72時間以内に提供されます。




悪用などのABUSE対応が必要なので国内では登録ユーザーのみになっているWi-Fiだが、災害時には暗号化無しで提供したいとのこと。セキュリティ面では問題があるものの、安否確認の手段を提供することを優先しています。




災害用統一SSIDは「00000JAPAN」。すでにゼロが4つのキャリアがあるので、五輪にちなんで5個になりました。




さらに訪日外国人向けにも公衆無線LAN提供へ。



各地の取り組み紹介。「Japan Connected free Wi-Fi」にも対応。









◆質疑応答
日経新聞金子:
偽アクセスポイント問題があると思うが、前もって手を打てるのか。接続手段はアプリなど?
KDDI大内:
災害に特化したものなので切り離したい。ABUSE対応としてはMACアドレスでの追跡を考えている。未然に防ぐことは難しいので、起きた時の対応を考えていきたい。接続手段についてはWi-Fiをオンにすると自動的に繋がる。端末へのプリセットなどにもチャレンジしていきたい。
?北島:
無線LANの悪用は?
NTTBP小林:
NTTグループでも研究を進めている。専門のベンダーなどと協力をしていかないといけないと思っている。

0 comments:

コメントを投稿