2014年5月30日金曜日

Apple の iTunes App Store で、55%のアプリに“やらせレビュー”が見つかる

米国 Apptentive による解析で、Apple の iTunes App Store で提供されているアプリの55%に"やらせレビュー"が投稿されていることがわかった。一方、Google Play アプリストアで"やらせレビュー"を含むアプリは、全体の45%に留まるという意外な結果も明らかになっている。

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Apptentive によれば、以前は Google Play アプリストアにも多くの"やらせレビュー"が存在したという。だが Google は2012年末に匿名でのレビュー投稿を禁止。投稿に Google+ アカウントを必須とした。これ以降、Google Play 内での"やらせレビュー"は減少し、現在では相対的に iTunes App Store 内で目立つようになった。

"やらせレビュー"が最も多いアプリのカテゴリーは、「ゲーム」。Apple、Google どちらのアプリストアでも、このカテゴリーで"やらせレビュー"が最も多く見つかっており、実に全体の41%を占めている。これに、「フォト&ビデオ(8%)」「ユーティリティ(7%)」「エンターテインメント(6%)」「ライフスタイル(4%)」「プロダクティビティ(4%)」「教育(4%)」の各カテゴリーが続いた。

Apptentive はどのようにして"やらせレビュー"を特定しているのだろうか? 同社によれば、"やらせレビュー"では同じ文章が、何度も繰り返しコピー&ペーストされて投稿されていることが多いという。例えば、Android のニュースアプリ「Global Banking And Finance.com」のレビュー欄には、「Brilliant Android Application.」というレビューが多く並んでいるのが見て取れる。この文章は、ニュースアプリでなくても、ゲームやエンターテインメントアプリにも使いまわすことが可能だ。"やらせレビュー"にはこれに限らず、複数の特徴的な傾向があり、それらを分析することで特定が可能であると、Apptentive は説明している。

上記の例からは、"やらせレビュー"の投稿者は、複数のアカウントを保持していることも推測可能だ。「Brilliant Android Application.」と書き込んだ Salman Khan 氏、Hrithik Roshan 氏、Zaheer Khan 氏は、おそらく同一人物だと考えられる。

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