2014年4月24日木曜日

<アップル>5四半期ぶり増益…iPhone好調

 【ワシントン平地修】米アップルが23日発表した2014年1〜3月期決算は、最終(当期)利益が前年同期比7.1%増の102億2300万ドル(約1兆500億円)と、5四半期ぶりの増益を確保した。売上高は4.7%増の456億4600万ドル。主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が好調で、利益の落ち込みに歯止めをかけた。

 アイフォーンの世界販売台数は、17%増の4371万9000台。ライバル社との競争が激化する中、世界最大の携帯電話会社「中国移動(チャイナ・モバイル)」(中国)が今年1月から取り扱いを開始するなど、アジアを中心とした広範な地域で販売を伸ばした。

 音楽などの配信サービスが好調だったことも売り上げを押し上げた。一方で、タブレット「iPad(アイパッド)」の販売台数は、16%減の1635万台と不振だった。地域別の売上高では、日本が26%増と大幅な伸びを示した。

 アップルは近年、スマートフォンやタブレット市場の競争激化や低価格製品の販売増などで苦戦が続いていた。しかし、今回の決算は売上高、利益ともに市場の予想を上回ったため、決算発表後の時間外取引でアップルの株価は一時約8%上昇した。

 クック最高経営責任者(CEO)は決算発表の声明で「アップルにしかできない新製品の投入を楽しみにしている」と意欲を示した。

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