2014年4月30日水曜日

「2時間しか活動しないグループがある」「クラスのグループに入らないと置いていかれる」――イマドキ女子のLINE事情

 現役女子高生、女子大生、1年目社会人というイマドキな女子6人にスマートフォンの使い方を聞くインタビュー連載「アンテナ喫茶」の第1回は、「家族とLINE」というテーマで話を聞いた。第2回では、最も頻繁にメッセージを送り合うであろう「友だちとLINE」に焦点を当てていく。

 女子高生や女子大生のスマホ事情については、以下の記事も参考にしてほしい。

●「クラスのグループに入らないと置いていかれる」

 筆者は2007年に都内の大学に入学したのだが、初めて教室に一歩足を踏み入れたときのことをいまだに鮮明に覚えている。初対面であるはずのクラスのほとんどが、まるで前からの知り合いのように打ち解けていたのだ。あとから分かったことだが、彼ら/彼女らは入学前に「mixi」でクラスのコミュニティを立ち上げており、すでにある程度ネットを介して親交を深めていたのだ。そんなことをつゆほども知らない筆者は、初日からアウェー感を味わい、最後までクラスになじむことができない苦い経験を味わった。

 少々前置きが長くなったが、似たようなことが今高校生の間で起きているという。しかし、そこで使われているのはmixiではなくLINEだ。「始業式のときにはもうあります」(中谷さん)というクラスのLINEグループは、基本的にクラスのほぼ全員が参加しているという。ただし、「フィーチャーフォンの子や、クラスにあまりなじめてない子だと入っていないこともあります。クラスのグループに入っていないと、(クラスの話題から)ちょっと置いていかれちゃうかも」(中谷さん)ということだ。

 クラスのグループが存在する理由は、単純に「連絡網」(中谷さん)として。体育祭や文化祭など学校行事のときはもちろん、日々の生活の中でもクラス全員で共有すべき内容はLINEのグループで共有する。中村さんによると、体育祭では競技ごとのグループもあるという。「LINEの前はキャリアメールで一斉送信していました」という意見は満場一致だった。さらに前の世代になると、連絡網の中身は各家庭の固定電話番号だったのではないだろうか。

 「テスト前に試験範囲が書かれたプリントが掲示されるんですけど、それを写メって共有してくれると本当にありがたいです」と女子高生2人は口をはそろえた。筆者の高校や大学時代では、掲示板の前にはいつも人だかりができ、各人がこぞって携帯電話のカメラを向けていた光景を思い出す。

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