2014年3月31日月曜日

Windows XP移行“諦め組”に贈る「お助け集」

 「Windows XP」を使い続けるユーザーは公式サポート終了後、八方ふさがりというわけではない。米Microsoftは、Windows XPのサポート終了後も1年程度にわたって同社のマルウェア対策アプリケーションのウイルス定義ファイルの更新を行う予定だ。だが、Windows XP自体のサポートは終了する。そのため、Windows XP搭載PCを使用している企業は大きな危険にさらされる可能性がある。しかし、予算、スケジュール、既存のプログラムに関する問題から、Windows XPを利用し続ける他ない企業もある。このような窮地に立たされているとしても、さまざまな対策を講じて、少なくとも迫り来る脅威の一部を軽減することは可能だ。

●Windows XPのマルウェア保護対策

 Microsoftは2014年4月9日(日本時間)以降、Windows XP用のService Pack、セキュリティ更新プログラム、修正プログラムを提供しない方針だ。だが、2015年7月14日までは、Windows XPに対応したマルウェア対策アプリケーション用の更新プログラムを提供するとしている。更新プログラムが提供される企業向けのアプリケーションは「Windows Intune」「Forefront Client Security」「Forefront Endpoint Protection」および「System Center Endpoint Protection」だ。

 一般ユーザー向けのアプリケーションは「Microsoft Security Essentials」(MSE)のみだ。MSEはPCにインストールされている必要がある。4月になるとMSEはダウンロードできなくなるため注意が必要だ。

 Microsoftのセキュリティ製品を好んで使用している場合、このような更新プログラムでしばらくはサポートを得られるだろう。しかし、多くの企業では、サードパーティーベンダーが提供する、より堅牢なマルウェア対策ソリューションに軍配が上がっている。幸いにも、当面の間、多くのベンダーがWindows XPのサポートを継続することを表明している。例えば、チェコ共和国のAvast、英Sophos、米ESET、トレンドマイクロなどだ。ベンダーでサポートが継続される限り、重要な予防策を講じることができるだろう。

 Windows XPのサポート終了というMicrosoftの4月以降の終末論的な計画を考えると、まだWindows XP搭載PCを使用している企業は、サードパーティーベンダーのファイアウォール保護の導入を検討する必要がある。

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