他人のIDとパスワードを使った不正アクセスが、2013年に少なくとも約80万件起きていたことが27日、警察庁の調査で分かった。全国の警察が事件と認知した数の271倍に上るが、同庁は「それでも氷山の一角にすぎない」とみている。
年間を通じた集計は初めてで、金融機関やゲーム会社、通販会社など被害を公表した会社や主な企業32社から聞き取って調査。IDとパスワードを自動で入力し続けるソフトが使われ、不正アクセスが確認された数をまとめた。
1回目の入力で成功しているケースがあり、警察庁は「当てずっぽうではなく、どこかで入手したIDなどのリストが流用された」と分析。被害を防ぐには利用者の意識向上が欠かせず、「IDやパスワードは、使い回しをやめた上で一定期間ごとに変えてほしい」と呼び掛けている。
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