2014年2月25日火曜日

大人気アプリ「三国志パズル大戦」は「パズドラ」型「蒼天航路」ゲー

400万ダウンロードを突破したiOS、Android用アプリ「三国志パズル大戦 」。3つ以上揃えるとコマが消えて、対応する色の武将が敵を攻撃する……という「パズル&ドラゴン」型のゲーム。

「さんぱず」の魅力は、登場するキャラクターだ。
かわいくデフォルメされた「三国志」の武将達が「パズドラ」で戦う。その武将全てにボイスが搭載。孫尚香(声優は戸松遥さん)だったら「せーの」「行くわよ」みたいな掛け声が、連鎖とともにどんどん続いていき、最終的には 「弓腰姫の、とっておきよ!」といった決め台詞が炸裂する。
これで面白くないはずがない。

「さんぱず」のキャラクター達には元ネタがある。『蒼天航路』だ。『蒼天航路』といえば大胆な再解釈が持ち味の三国志マンガ。
「さんぱず」は『蒼天航路』の意思を受け継いだ、蒼天航路ゲーなのだ。

■「魔王」董卓
『蒼天航路』といえば董卓、董卓といえば『蒼天航路』というぐらい、『蒼天航路』によって「三国志演義」から評価が変わったのが董卓だ。
「演義」での彼は暴君の代表的存在。時の皇帝を廃位したり、罪もない人々を虐殺したりと悪事のかぎりをつくす。確かに悪人ではあるが、魅力的な悪人ではない。だが、『蒼天航路』での彼は、悪を極めることでカリスマ性を持つことになった。
作中での彼のあだ名はその名も「魔王」。
初めて「魔王」の名が登場したのはその六十七「戦局を動かせ!!」内での劉備の台詞だ。

場面は虎牢関の戦い。
虎牢関の戦いでは関羽対呂布の一騎打ちが描かれる。作中でも最強と謳われる武将同士の戦いだ。一騎打ちの真っ最中、いきなり断崖絶壁から牛が無数に落ちて来る。牛の死骸を階段代わりにしていきなり登場する董卓。
最強武将同士の一騎打ちのお株を奪うインパクトである。崖の下に降りた董卓の周りでは敵味方入り乱れての大乱戦。大量の死人が出る中を彼は眉一つ動かさず平然と歩く。圧倒的な暴力。それを見た劉備は「魔王」と呼んだのだ。
もう、ヒドい!でも、カッコいい!!

『蒼天航路』での董卓は「天下万民!我を尊ぶべし!」と叫びながら全身に槍を突き刺されながら殺される。死にざままでもがカッコよすぎるのだ。
「さんぱず」で董卓が「魔王」と呼ばれていること。それは彼があのカッコいい董卓なのだという事を意味しているのだ。

■全身傷だらけの楽進
楽進といえば曹操軍の古参の武将。
幾多の戦場を駆け回った歴戦の勇者だが、張遼のような圧倒的な見せ場もなければ、夏侯惇のようにビジュアル的にキャラが立っているわけでもない。

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