2014年2月18日火曜日

スマートフォン広告市場規模、2014年には2,000億円突破か【CyberZ調査】

 CyberZとシード・プランニングが行った共同調査から、2013年のスマートフォン広告市場規模は1,652億円(前年比193%)、2014年には2,000億円を突破する見込みと明らかになった。

 CyberZは、シード・プランニングと共同で、スマートフォン広告市場動向調査を行った。本調査では、スマートフォン広告を「検索連動型広告」「ディスプレイ広告」「成果報酬型広告」の広告商品に分類し、年間スマートフォン広告出稿額を推計し(対象期間:2013年1~12月)、市場規模予測を算出した。

■2013年のスマートフォン広告市場規模推計


 2013年のスマートフォン広告市場は昨年の予想を大きく上回る1,652億円、対前年比193.0%となった。通信事業者によるLTEなどの高速回線サービスの拡充による、スマートフォンにおける動画、書籍、音楽、ゲームなどのデジタルコンテンツ利用促進、またeコマース事業者によるスマートフォン向けサービス対応が加速し、ユーザーのインターネットによる商品・サービスの消費活動における、スマートフォンの重要度が高まったことが背景として考えられる。企業のスマートフォンユーザーを対象としたマーケティング活動がより一層強化され、スマートフォン広告需要の裾野も前年より大きく広がったようだ。

■スマートフォン広告商品別動向


 2013年のスマートフォン広告商品別市場規模は、検索連動型広告市場が854億円(前年比168.4%)、ディスプレイ広告市場が652億円(前年比275.1%)、成果報酬型広告市場が146億円(前年比130.4%)に。その中でもディスプレイ広告市場規模は、他広告商品と比較して成長率が高く、全体に占める構成比は27.7%から39.5%へ拡大した。

●検索連動型広告

 2013年、大手事業者により広告配信プラットフォームの大幅な仕様変更が行われ、広告主はPC・スマートフォンなど複数のデバイスに対して、一括かつ横断的に広告配信をすることが可能になった。これにより、従来PC向けに検索連動型広告を出稿していた多くの広告主がスマートフォン向けの広告出稿をはじめ、スマートフォン向け検索連動型広告需要が促進した。

●ディスプレイ広告

 国内ゲームデベロッパーのプロモーション需要に加えて、海外デベロッパーの日本進出、大手小売・飲食チェーンなどのO2Oプロモーション需要、Eコマース事業者ほか、幅広い広告主の集客需要の増加を背景に、これら広告主の特性に合わせた需要に対応する、新たな広告商品の提供が進んだ。

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