2014年1月30日木曜日

動画SNS・Vine、なぜブームの予感?~火付け役は女子高生、広がる企業の活用…

 Twitterといえば140文字までの文章と静止画が中心だったが、昨年後半あたりから様子が変わってきている。気軽に動画を投稿する人が増えてきているのだ。彼らが利用しているツールは、動画SNSのVineだ。

 サービス自体は13年1月から始まっていたのだが、当初は海外向けのiPhoneアプリのみしか存在しなかった。これがAndroid向け、Windows向けと各OSで利用できるアプリが提供されるにつれてユーザーが増え、11月に日本語版アプリが登場したことで日本でのユーザーが一気に増えた。

 ペットや小さな子どもの行動を撮影したようなほのぼのとした動画も多い中、面白いのは6秒という短い時間にいろいろなものを詰め込んだクリエイティブな作品が投稿されていることだ。

●YouTubeより魅力的な手軽さ

 これまでTwitterに動画を投稿するためには、YouTube等にアップロードした動画のURLを貼り付けるしかなかった。フォロワーがそのURLをクリックすると、別ウィンドウでYouTubeが開き、動画が再生できるという方式だ。

 しかしこのように別ウィンドウが開くスタイルは、見る側にとってはストレスがかかる。スマートフォン(スマホ)から見ている時には、「ものすごく面白そう」「どうしても見たい」とでも思わなければ、スルーしてしまう。

 投稿する側としても、ハードルが高かった。本格的な映像も多く投稿されるYouTubeに、思いつきの何気ない動画を投稿することに心理的な壁を感じる人もいるだろうし、もっと単純に「無編集の映像は投稿したくない」と考える人もいるだろう。しかしスマホで録画してSNSに投稿するには、「余計な音が入った」「短くしたい」「映したくないものが入りこんだ」という場合に、わざわざ編集するのは面倒だ。

 ところがVineの場合、TwitterをPCなどのブラウザから見ている時には、そのままタイムライン上で再生され、スマホの場合もTwitter公式アプリを使うとアプリ内で再生してくれる。撮影も非常に手軽で、アプリ画面に触れている間は録画され、指を離すと停止する。その繰り返しで細かく映像をつなぐことができるし、6秒しかないため失敗しても撮り直せばよい、と簡単に割り切れる。

 静止画の投稿、閲覧と非常に近い感覚で利用できる動画というわけだ。日本では、この手軽さにまず目をつけたのは女子高生たち。

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