2014年1月24日金曜日

Google Glass日本販売、なぜあやしい?利用は困難、被害回避法は

 1月6日、かねてから話題のウェアラブルデバイスであるGoogle Glassが日本で販売される、というニュースが複数のメディアで報じられた。これに対して、実際には商品が届かない可能性があるという指摘が相次ぎ、一部メディアでは当該ニュースを掲載したことを謝罪するような記事まで登場し、さらに話題となった。

 ゲッコー・アンド・カンパニーという、日本未発売のガジェット等を並行輸入で販売している業者が、これまでと同じ手法でGoogle Glassを販売しようとしているのだが、これが果たして詐欺かどうかは現時点ではわからない。ただ、周辺情報から考えるに、非常にあやしいものであるといえそうだ。どこがあやしいのか、また、どのようにしたら見抜けるのか、Google Glassの販売騒動を参考に、今後のためにもチェックポイントを紹介しておこう。

●並行輸入と正規代理店の違い

 まず、先にも述べたようにゲッコー・アンド・カンパニーが行うとしていたのは並行輸入だ。これは最初の発表文書にも、販売サイトにもはっきりと書かれている。この並行輸入という言葉が出た時点で、正規ルートでの販売ではないと認識するべきだ。海外のメーカーが商品を日本市場に投入する場合の正規ルートとしては、当該企業の日本支社による直販か、正規代理店を通しての販売ということになる。並行輸入というのは、海外で買い付けてきたものを日本で転売する手法だ。

 これを知っていれば、少なくとも数行読んだだけでGoogleが直接動いて日本市場にGoogle Glassを投入しようとしているのではない、ということがわかる。

 並行輸入は別に悪い手段ではない。しかし、Google Glassの場合は本当に入手できるのか、購入したとして日本で使えるのかということに関してもあやしい。Google Glassは現状、米国のクレジットカードがなければ購入できないなど、米国限定販売といえる状態だ。なんらかの方法で日本在住の人が入手しても、実際に使うまでにはいくつかのハードルがある。そのあたりについては、実際にGoogle Glassを米国で利用しているOvertex CEO・朝山貴生氏がブログで語っている。これを読むと、現実には日本において購入し、利用することは非常に難しいだろうと想像がつく。

 正規ルートではない以上、なんらかのサポートを受けられるとの期待はあまり持てないだろう。

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