2013年12月28日土曜日

バイドゥが一連の報道に再度反論、改めて見解示す

バイドゥの日本語入力システムが利用者に無断で入力情報を同社のサーバーに送信していたとする26日の報道を受け、同社は27日、改めて見解を示した。一連の報道に対し、一部を否定する内容となっている。

問題になっているのは、バイドゥ提供の「Baidu IME」「Simeji」がユーザーの入力情報を無断で同社のサーバーに送信していたとする報道について。

同社によると、「Baidu IME」は、世界的に使用されているクラウド入力技術を用いて、ユーザーにクラウド辞書を提供しており、セキュリティが確保されたサーバーに伝達された情報が、ユーザー名等を通じて個人情報と関連することはなく、ユーザーの個人情報の漏洩のリスクはないとしている。また、関連のサーバーとデータは日本国内に置かれ、管理されているとしている。「Simeji」については、日本のソフトウェア開発者により開発された製品であり、2011年12月に同社が事業を取得したと述べている。

同社はさらに、一連の報道により「Baidu IME」「Simeji」がユーザーの入力情報を無断で中国のサーバーに送信している」との誤った認識が持たれているとし、その点の説明も行っている。

具体的に言及したのは「無断でサーバーに送信」「入力したパスワードがサーバーに送られる」といった点について。前者の「無断でサーバーに送信」については、「Baidu IME」は利用規約によりユーザーに事前許諾を得ており、また、クラウド変換のON/OFF設定も可能となっており、無断送信はしていないとしている。「Simeji」については、クラウド変換をOFFに設定した状態でも、クラウドサービスにアクセスする不具合があったことから、26日時点で修正バージョンをリリース済みとしている。また、こちらもインストール時の利用規約で同意を得ていると述べている。

後者の「入力したパスワードがサーバーに送られる」については、クラウド変換利用時もパスワードやカードなどの信用情報を外部へ送信していないとしている。また、全角数字のパスワードを入力し、あたかもパスワードがクラウドサーバーへ送信されているような実演が報道され、誤解を与えていると指摘している。

なお、同社のクラウド変換に利用するサーバーは、日本国内において日本の法令、他社クラウド変換、クラウドサーバーに準ずる厳重な管理がなされていると説明している。(記事提供: AndroWire編集部)

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