2013年12月27日金曜日

スマホアプリで操作する次世代照明で 生活連動型の明かりを楽しむ

Wi-Fiにつなぐ照明

 フィリップスが2012年9月に発売した新感覚のLED照明システム「hue(ヒュー)」が、じわじわと人気を拡大している。

 この照明システムは、スマートフォンやタブレットの無料アプリでワイヤレスコントロールができる点が特徴である。

 色の違いと明るさの組み合わせによって、1600万色以上の色調を表現できる。自分だけのオリジナル照明色を「シーン」として保存し、世界中のユーザーと共有することもできる。例えば、スマホやタブレットにストックされている写真の一部を選択し、同じ色の光を再現することも可能だ。

「2013年11月にグッドデザイン賞を受賞したこともあり、デザイナーやアート系のクリエイターの方からの引き合いが多いですが、あくまで一般消費者をターゲットにしています。光の色彩を暮らしに取り入れるという、これまでの日本になかった文化を根付かせたいと思っています」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン ライティング事業部マーケティング部の久保徳次部長)

 白熱電球(E26口金)の代わりにそのまま使用可能なので、一般的な照明器具ですぐにでも使える。ただし、通常の照明と異なるのはWi-Fi環境が必要なこと。hueのキットには、ブリッジというhueをコントロールするためのゲートウエイが用意されており、これをルーターとLANケーブルでつなぐ。

 1台のブリッジで最大50個のランプをコントロールすることができる。このブリッジとランプ3個が付いたスターターセットは、2万6000円でアップルストアから販売されている。

接続プログラムを開放し
明かりの可能性を広げる

 先述したように、hueは1600万色以上の色調を表現できるが、あらかじめ生活シーンに合った最適な明かりがプリセットされている。ライトレシピと呼ばれるこの機能によって、「くつろぐ」「集中する」「本を読む」「やる気を出す」という目的にマッチした明かりを切り替えることができる。

 また、家にいる時だけでなく、インターネットで遠隔操作も可能。消し忘れた照明を消すだけでなく、外出中に点灯・消灯を繰り返すことで防犯にも役立つという。

 さらに、アプリケーション開発のAPI(Application Programming Interface)を公開しているので、誰もがhueをベースにした新しいアプリ開発に参加できる。オープンソースによって、すでに世界中の開発者による新しいアプリが続々と生まれているようだ。

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