2013年12月31日火曜日

五感ならぬ“三感”に訴えるスマートフォンに満足した2013年

 2013年のモバイル業界は、ついにNTTドコモからiPhoneが発売され、NECカシオモバイルコミュニケーションズとパナソニック モバイルコミュニケーションズがスマートフォン事業から撤退、イー・アクセスとウィルコムの合併が決まるなど、動きの多い1年だった。

 新機種の数は2011~12年よりも絞られたが、「うおお!(今風に言うなら『じぇじぇじぇ!』か)」と感動したスマートフォンは、ケータイが主流のころと比べて少なくなったように思う。その形状のほとんどがストレート型で、デザインも似たり寄ったり……となると仕方のないことかもしれない。そんな中でも、2013年に筆者が「うおお!」と思ったスマートフォンを紹介したい。

●"ガラスの一枚板"を思わせるデザインが秀逸だったXperia Z

 まず取り上げたいのが、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z」だ。Xperiaはソニーモバイルを代表するスマートフォンであり、これまでも弧を描くデザインの「Xperia arc」、小型の「Xperia ray」、透明パネル(Floating Prism)の「Xperia NX」など、ほかのスマートフォンとはひと味違うデザインで注目を集めてきた。一方で2012年後半に登場した「Xperia GX」と「Xperia AX」は過去のアークデザインを継承したもので、新鮮さはそれほど感じなかった。それだけに、2013年はどんなデザインで来るのだろうかと期待していた。そこに登場したのがXperia Zだ。

 Xperia Zは米ラスベガスで1月に開催された「CES」で初めて披露されたが、見た瞬間に「うおお!」と思った。何よりも背面のガラスパネルが格好いいし、フラットなガラスの一枚板という発想は、これまでのスマートフォンにはなかった。2011年のアーク、2012年のFloating Prismと比べても引けを取らない、斬新なカタチだった。

 ソニーモバイルのグローバル色の強いスマートフォンは、2012年まではおサイフケータイや防水などは対応せず、arcに対してXperia acro、NXに対してXperia acro HDなど、同時期に日本仕様に対応させたXperiaを販売していた。しかしドコモから発売された「Xperia Z SO-02E」は、おサイフケータイや防水にもしっかり対応させ、グローバル仕様と日本仕様をうまく融合させた。

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