2013年9月24日火曜日

SNS疲れの人たちが求める“ニュータイプSNS”とは?

ミクシィにより日本にも広く知れ渡ったSNS。いまやフェイスブックの国内の利用者数は2100万人を超え、ツイッターは全世界の利用者数が2億人以上となるなど、生活に切り離せないツールのひとつになっている。

だが一方で、こうしたSNSに疲れを感じ、よりニッチな"ニュータイプSNS"を利用する人も増えている。

共著『Facebookと人気SNSを一緒に使ってコミュニケーションを快適にする本』などを手がけた井上真花(まいか)さんが解説する。

「フェイスブックもツイッターも利用者数がここ1、2年で急激に増えたため、会社の上司やそれほど仲良くもない知人ともつながってしまいますよね。仕事関係の人の投稿に対し『いいね!』を押さなくてはいけない義務感に駆られたり、会社への不満や原発問題の持論など、自分の気持ちを素直に書けなくなっているという人も多いはず。そういった配慮が過敏になりすぎると建前の投稿しかできなくなってしまい、メジャーSNSに居心地の悪さを感じ、ニュータイプSNSに興味を持つ人が増えてくるのではないでしょうか」

モテない人々が集まる「非モテ+」、独身専用コミュニティ「どくしい」、車好きに人気の「みんカラ」、ジョガーが情報を交換し合う「Jog Note」、世界に向けたオープンさがウリというSNS本来の精神とは真逆に、あえて公開範囲を9人限定にした「Close(クロース)」、匿名でグチをつぶやく「Gtitter(ぐちったー)」、投稿したビジネスプランに意見をもらえる「Bizna(ビズナ)」など、多種多様に渡るニュータイプSNS。

利用者たちの多くは、完全にツイッターやフェイスブックをやめてしまったわけではなく、むしろ掛け持ちしている人がほとんどではないかと、前出の井上さんは推測する。

「公人と私人のような使い分けをしているんでしょう。フェイスブックでは無難な発言をし、ニュータイプSNSでは裏の本音をぶちまけると。ツイッターのようなつぶやきを匿名でできる『ぐちったー』や『アロー』、そしてフレンドを9人までに限定した『クロース』などはかけ持ちするのに適しているのかもしれません。特に『クロース』のような公開範囲を少数に限定したSNSは、さながら"気の置けない仲間が集まる近所のバー"感覚で使えますので。メジャーSNSのカウンターとして需要があったからこそ生まれたのは明らかですね」

こうしたニュータイプSNSを利用する人は、これからどんどん増えていきそうだ。

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