2013年8月29日木曜日

任天堂、Nintendo 3DS ファミリーに廉価版の「Nintendo 2DS」を追加

Apple の廉価版スマートフォン「iPhone 5C」は、その発表前から成功するとうわさされている。では、任天堂が発表した廉価版の携帯ゲーム機「Nintendo 2DS」は成功するだろうか?

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任天堂は米国時間8月28日、携帯ゲーム機「Nintendo 3DS」ファミリーのラインナップに、廉価版の「Nintendo 2DS」を追加すると発表した。米国では、年末のホリデーショッピングシーズンにあわせ、10月12日から販売開始される。日本国内での発売は未定。

Nintendo 2DS の最大のセールスポイントは、その価格。Nintendo 3DS XL の199.99ドルよりも70ドル、Nintendo 3DS の169.99ドルよりも40ドル低い129.99ドルに設定されている。任天堂はこの価格設定により、これまで 3DS を購入したくても価格の面で折り合いがつかなかった消費者にリーチできるとしている。

だが価格を下げた代償として、Nintendo 2DS からは Nintendo 3DS の持つ重要な機能が削除されることになった。3DS の最大の売りだった「裸眼3Dディスプレイ」が、Nintendo 2DS では非搭載となっている。Nintendo 2DS は、3D 機能がなく、折り畳みができない Nintendo 3DS ということのようだ。

では、この Nintendo 2DS は成功するだろうか?

現時点では、米メディアはこの任天堂の新機種に対して批判的だ。例えば米国メディア Popular Science の Colin Lecher 氏は、最近の任天堂は失敗を恐れるあまり保守的になっていると指摘する。昨年任天堂が発売した Wii U はその典型で、Wii U は消費者の目から見れば Wii と大差が無く、買い換え需要の喚起に失敗していると述べている。

「安価なバージョンは、より多くの人に市場を開くことがある。(2DS にも)その可能性はあるだろう。だが、売れ行きが芳しくない Wii U と人気の高い 3DS を見た時、私なら任天堂とは逆の戦略を取る。人々は、任天堂にリスクの高い製品を求めているのだ。リスクコントロールされた製品ではない」

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