2013年8月26日月曜日

[データ] 転職市場「営業職」中心に未経験、第二新卒の採用拡大、景況感の改善が後押し

2013年7月は転職市場の求人数、転職希望者数が、前月に続き過去最多を更新した。景況感の改善で未経験、第二新卒の採用が拡大している。インテリジェンスが調査結果を発表した。

転職支援サービス「DODA」に登録している転職希望者1人に対し、中途採用の求人が何件あるかを転職求人倍率として算出している。7月の倍率は1.24倍で前月から上昇した。5カ月ぶりの前月比増(グラフ参照)だ。従来は転職希望者の伸びが求人数のそれを上回っていたが、今回逆転した。

7月の求人数は前月比3.3%増、転職希望者数は同2.2%増。なお前年同月比で見ると求人数は22.2%増、転職希望者数は32.2%増だ。こうした転職市場の活況は、2013年度いっぱい続くとインテリジェンスは予想する。

ほとんどの業種で求人数が伸び、特に以前から(関連記事)MR(医薬情報担当者)の未経験者を数十―100人単位で積極採用している「メディカル」が前月比8%増となった。また銀行、証券、保険業界で営業職の採用が活発な「金融」は同6%増、システムの仮想化、統合に向けたインフラ構築の需要が高まる「IT/通信」も同6%増となっている。

金融やメディカル、それに「建設/不動産」の営業職については、需要増が続く中で未経験者や第二新卒の採用が活発になっており、新たな分野に挑戦したい人にとって好都合だ。

一方、技術職や専門職、管理職や国際的な業務のあるポジションでは採用需要が高まっているものの、採用条件は緩まない例が多く、高度な技能や専門知識を必要とする求人が多い。ただし求人全体が増えたことで、今までの専門技能を別の領域やポジションで生かせる機会は増えているという。

(植木 皓=ニューズフロント)

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