2013年8月30日金曜日

スマホの電池“持ち”がいいメーカーは?

スマホは電池が持たない。自分でGPSを切ったり、画面を暗くして節電することも可能だが、便利な機能をフルに使えるように、本体が元々「節電仕様」になっているのがベスト。なるべく電池を長持ちさせるための、各メーカーの飽くなき挑戦を追った

◆電池の容量が同じでもメーカーによって違う使用可能時間

 携帯電話をスマホに替えてから、バッテリーがまるで持たなくなって困惑した人は多いだろう。そもそも、フィーチャーフォン(ガラケー)とスマホは設計がまったく異なる。ガラケーの場合、画面が消えているときは基本的に待機状態だが、スマホの場合は画面が消えていてもバックグラウンドで通信を行っている――これが最大の違いだ。SNSやメーラー、ニュースアプリなど、通信によって情報を更新するアプリをたくさん設定すればするほど、電池は見る見る減っていくわけだ。

 初期からのスマホユーザーは、こうした特性を踏まえたうえでスマホを選んでいたが、昨今は「スマホ=タッチ操作するケータイ」程度の認識しかないライトユーザーが急増。結果として「電池が全然持たない! 欠陥商品だ!」とショップに怒鳴り込んでくるケースも多発しているという。かくして、去年の暮れあたりから、各メーカーが「節電仕様」に本格的に力を入れるようになってきた。

「スマホ節電のポイントは、重要な順に

(1)バッテリーの容量 <(2)CPU <(3)アプリ・OSの制御 ≒(4)ディスプレイの制御……

となります。とりわけ(3)と(4)はメーカーの腕の見せどころで、これによってバッテリー容量は同じでも実際の使用可能時間が大きく変わる。今夏のモデルでは、アプリ、ディスプレイの総合的な制御で優れていたシャープ製品(全キャリア共通)の"持ち"が際立っていました」(モバイル評論家・法林岳之氏)

 実際の電池の持ちは、カタログのスペックだけではなかなか測れないが、この夏からドコモが新しく採用している「実使用時間」の表記は、どれだけ持つかの目安として大いに参考になる。ぜひ他キャリアにも追随してもらいたい。

 では一体「電池が長持ちするスマホ」は、どこが違うのか。次回から、主要なポイントを見ていこう。

⇒【次回】『スマホバッテリーの「やってはいけない」こと』 http://nikkan-spa.jp/492972

― スマホ節電テクノロジー最前線【1】 ―

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