2013年8月30日金曜日

東洋のApple!?、Google幹部が移籍する中国のXiaomiとは

28日に、GoogleのAndroid製品管理担当副社長のHugo Barra氏が同社を離れて、中国の携帯電話・家電メーカーXiaomi (小米科技)の副社長に就任することをGoogle+で明かした。同氏はここ数年、Android関連の製品発表会やキーノートのスピーカーを担当していた。Androidチームのキーパーソンの1人であり、米国では今年3月に"Androidの父"と呼ばれたAndy Rubin氏がAndroidの開発責任者を離れた時と同じようにBarra氏の退職も大きく報じられた。同時に話題になったのがXiaomiという企業だ。GoogleのAndroid担当幹部が移籍する企業でありながら、米国では製品が販売されていないし、名前もほとんど知られていない。

安物の携帯電話を作る中国企業ではないXiaomiの設立は2010年4月。2011年に最初のAndroidスマートフォン製品を発売し、2012年には販売台数が700万台を突破、2013年は倍以上になる見通しだという。現在、中国、香港、台湾などでスマートフォンを販売している。

今年6月にNew York Timesが「In China, an Empire Built by Aping Apple」というXiaomiに関する記事を公開した。その中で「中国のメディアはXiaomiを"東洋のApple"と呼んでいる」と紹介している。記事には、黒いシャツにジーンズを着て製品を発表するXiaomi CEOのLei Jun氏の写真が掲載されている。まるで、Apple創設者Steve Jobs氏のキーノートを模しているようである。XiaomiはAppleを強く意識した企業であり、それは上辺だけではなく、企業戦略にも現れている。

New York Timesのインタビューに対してJun氏は「われわれは安物の携帯電話を作るチープな中国企業ではない」「われわれはFortune 500企業を目指す」と述べている。低価格競争に参戦するのではなく、スマートフォンを好み、スマートフォンの活用に出費を厭わない消費者層にターゲットを絞り込んで、そうしたユーザーが満足できる製品・サービスを提供するという。

現在のコアユーザーは学生とギークである。高機能・高性能な製品を手頃な価格で提供している。All Things DのDカンファレンスにおいて、共同創設者のBin Lin氏は「(フラッグシップ製品のXiaomi MI-2は) SamsungがGALAXY S4に採用しているのと同じプロセッサを搭載している。

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